オリジナル家具を製作する「メリット」

オフィス家具を選定する際、多くの企業はカタログから既製品を選ぶのが一般的です。しかし、「もっとこうだったらいいのに」「この隙間にぴったり収まるデスクが欲しい」「備品や在庫品がうまく収納できない」といった悩みは、既製品では解決できないことが多々あります。

そこで注目されているのが、「フルオーダーメイドによるオリジナルオフィス家具の製作」です。お客様のご要望をゼロから形にするこの手法には、既製品にはない圧倒的な付加価値がある一方で、検討前に知っておくべき注意点も存在します。

本コラムでは、オリジナルオフィス家具を製作するメリットとデメリットを徹底的に解説し、貴社にとって最適な家具選びの指針を提案します。


1. オリジナルオフィス家具を製作する「メリット」
既製品は「多くの人に合うよう」に設計されていますが、オーダーメイドは「あなたのためだけ」に設計されます。この違いが生むメリットは計り知れません。

① 空間をミリ単位で有効活用できる(スペースの最適化)
既製品のデスクや棚を配置すると、どうしても壁との間に「中途半端な隙間」ができたり、柱の凹凸によってデッドスペースが生まれたりします。 オリジナル家具であれば、オフィスの間取りに合わせてミリ単位でのサイズ設計が可能です。

柱を避けた変形デスク
天井までぴったり収まる壁面収納
通路幅を確保しつつ、最大限の作業スペースを確保したレイアウト

これにより、限られたオフィス面積の賃料効率を最大化させることができます。

② 業務フローやオフィス環境に最適化された機能(生産性や収納効率の向上)
「ここにコンセントがあれば便利なのに」「この書類のサイズに合う引き出しが欲しい」「規格品ではまかなえない独特な所有物の収納」といった、日々の小さなストレスは積もり重なって生産性を低下させます。 オーダーメイドでは、スタッフの動きや業務内容、スペース効率の向上など機能をカスタマイズできます。

配線を完全に隠す専用のケーブルルート

●特定の機材(プリンターやサーバー)に合わせた専用ラック
また、それらが発生する騒音を抑制する機能
●規格品では賄えない自社独特の所有物の収納庫
●立ち仕事と座り仕事をスムーズに切り替えられる昇降機能

「家具に人が合わせる」のではなく「家具を人や収納物に合わせる」ことで、集中力の維持と疲労軽減が期待できます。

企業ブランディングと独自性の表現(アイデンティティの確立)

オフィスは企業の「顔」です。来客者が一歩足を踏み入れたとき、既製品ばかりのオフィスと、企業の理念やカラーが反映されたオリジナル家具のあるオフィスでは、与える印象が全く異なります。

●コーポレートカラーを取り入れた素材選定
●ロゴのデザインを彷彿とさせる受付カウンター
●木材や鉄など、企業の雰囲気に合わせたこだわりの質感
「こだわりのあるオフィス」は、顧客からの信頼を得るだけでなく、採用活動におけるアピールポイントや、社員の帰属意識を高める効果もあります。


2. オリジナルオフィス家具を製作する「デメリット(注意点)」

理想を追求できる一方で、自由度が高いゆえのハードルも存在します。これらを事前に把握しておくことが、プロジェクト成功の鍵となります。

① 導入コスト(初期費用)が高くなりやすい
既製品は大量生産によってコストを抑えていますが、オリジナル家具は「一点もの」です。
■設計図面の作成費用
■素材の個別調達
■職人による手作業の工数

これらが積み重なるため、同等のサイズの既製品と比較すると、価格は高くなる傾向にあります。ただし、「長く使える耐久性」や「スペース効率による家賃対効果」を考慮すれば、長期的には投資回収が可能とも言えます。

② 納期に時間がかかる(リードタイム)
カタログから注文して翌週届く、というわけにはいきません。

■ヒアリング・現地調査
■デザイン・図面作成
■試作・素材選定(必要に応じて)
■製作・加工
■納品・設置

この工程を辿るため、通常は数ヶ月の期間を要します。移転や改装のスケジュールが決まっている場合は、かなり早い段階からプロジェクトをスタートさせる必要があります。

③ 「完成品のイメージ」の共有が難しい
既製品はショールームで実物を見て、座り心地を確かめることができます。しかし、オリジナル家具は完成するまで実物が存在しません。

■思っていた色味と少し違う
■実際に使ってみるとサイズ感が想像とズレていた

このようなミスマッチを防ぐためには、詳細な3Dパースの作成や、素材サンプルの丁寧な確認など、製作側との綿密なコミュニケーションが不可欠です。


3. デメリットを最小化し、メリットを最大化するために
「高い」「時間がかかる」というデメリットをクリアし、理想の家具を手に入れるためには、以下の3つのステップが重要です。

ステップ1:優先順位を明確にする
すべての家具をオーダーメイドにする必要はありません。 「受付カウンターと会議用テーブルだけはこだわり、一般社員のデスクは既製品にする」といったように、予算とこだわりのバランスを検討しましょう。

ステップ2:プロの提案力を活用する
「何をしたいか」だけを伝え、具体的な構造や素材は製作側のプロに任せるのも手です。当社の知見を活用いただくことで、コストを抑えつつ希望を叶える「代案」を提示できる場合があります。

ステップ3:将来の可変性を考慮する
オフィスは成長に合わせて変化するものです。あまりに「その場所専用」に作り込みすぎると、移転時に転用できなくなるリスクがあります。連結・分割が可能な設計にするなど、将来の柔軟性をあらかじめ設計に組み込むことが賢明です。


まとめ
市場にないオリジナルのオフィス家具を製作することは、単に「道具を揃える」ことではありません。それは、「働き方をデザインし、企業の未来を形にする投資」です。
サイズやデザインの制約で妥協するのではなく、貴社の理想を私たちにぶつけてください。デメリットを上回る圧倒的な満足感と、長く愛着を持って使える「世界に一つだけの家具」を、共に作り上げましょう。


オリジナルオフィス家具製作のご相談は、ぜひ当社までお問い合わせください。